「エンジニアを1人採用するほどではないが、月に数日だけ開発リソースが欲しい」——この悩みは、特にIT専業でない企業からよく聞きます。
社内にエンジニアがいない、あるいはいても手が足りない。かといってフルタイムで1人雇うほどの仕事量はない。スポットで外注すると毎回ゼロから説明が必要で、業務知識が積み上がらない。
ラボ型開発は、この隙間を埋める契約形態です。
ラボ型開発とは
ラボ型開発は、月単位で一定のエンジニアリソースを確保する契約です。0.3人月(月6日程度)、0.5人月(月10日程度)など、必要な分だけ開発チームの一部として使えます。
一般的な受託開発との違いは「案件単位」ではなく「期間単位」で契約する点です。特定の開発案件が完了しても契約は続き、次の課題にそのまま取りかかれます。担当するエンジニアが継続的にアサインされるため、業務知識やシステムの理解が蓄積していきます。
0.3人月で何ができるか
月6日、週にすると1〜2日分のリソースです。少なく聞こえるかもしれませんが、業務改善の文脈では十分に意味のある量です。
たとえば、社内ツールの小規模な改修、既存システムへの機能追加、定期的に発生するデータ処理の自動化、ちょっとしたバグ修正や運用対応。どれも「1つ1つは小さいが、放置すると現場の手作業が積み上がる」タイプの仕事です。
これを都度見積もり・発注していたら、発注手続きだけで工数が消えます。ラボ型なら「今月はこれをやってほしい」で動けます。
スポット外注との違い
スポットの受託開発は案件ごとに要件定義・見積もり・発注・納品のサイクルを回します。案件が明確で一度きりなら合理的ですが、継続的に小さな課題が出てくる状況では非効率です。
ラボ型の最大のメリットはコンテキストの蓄積です。同じエンジニアが継続して関わるため、御社の業務フロー、システム構成、過去の経緯を理解した上で動けます。「前に話したあの件の続き」で通じる関係性は、開発効率を大きく左右します。
フルタイム採用との違い
エンジニアを1人正社員で雇うと、給与・社会保険・設備・教育を含めて年間800〜1200万円はかかります。そのうえ、採用に数か月、戦力化にさらに数か月。辞めるリスクもあります。
ラボ型は、必要な量だけコストをかけられます。0.3人月で始めて、仕事量が増えたら0.5に上げ、落ち着いたら戻す。この柔軟性は、開発が本業でない会社にとって大きいはずです。
向くケース・向かないケース
向くケース:
- 社内システムの継続的な改善・保守が必要だが、専任エンジニアを置くほどではない
- 月に数件、小さな開発・改修の要望が現場から上がってくる
- 一度作ったシステムを運用しながら育てていきたい
- エンジニアリングの相談相手が社内にいない
向かないケース:
- 大規模な新規システムを短期間で作りたい(これは受託開発向き)
- 完全に単発の仕事で、継続的な関係が不要
- 社内にエンジニアチームがいて、特定スキルだけピンポイントで必要
まとめ
ラボ型開発は、フルタイム採用とスポット外注の間にある選択肢です。月0.3人月から必要な分だけリソースを確保でき、エンジニアが業務知識を積み上げながら継続的に開発を支えます。
私たちはAI開発だけでなく、通常のWebアプリケーション・業務システムの開発もラボ型契約で提供しています。「こんな小さい仕事を頼んでいいのかわからない」というレベルからで構いません。お問い合わせからお気軽にどうぞ。